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棚田、天日干しの米の生産を続けたい!
- 兼業農家として、休日に親から頼まれた作業を長年続けていました。田植え、草刈り,稲刈りは、主力で行ってはいましたが、土作り、田植え前の諸作業、田植え後の水管理、予防などの段取りなどは親任せでした。
しかし、両親が80代後半になってから、健康不安、足の骨折などから、農業のノウハウを教えてもらえるうちに、完全に受け継がなければならないという気持ちが強くなっていました。
また、有名なゴットハンドの先生方から学んでいる手技やエネルギー療法、ヒーリングなど使って整体で困っている人たちを救いたいとの思いも強かったので、中学校の教員を少し早く退職する決意をしました。
そして、「安心、安全の米や野菜と、心と身体をトータルでサポートする!」miyoshi helth club(MIHC)を起業しました。
タイミングよく、中野AI健美LAB.のフランチャイズに加盟させていただき、岡山のメンバーと協力しながら活動もしています。 -
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米作りのこだわり
- 我が家では、父親のこだわりもあり、ずっと天日干しにして米を収穫してきました。
3年前に、耕作できなくなった方の2枚の田んぼを引き受けた時、中古のコンバインを購入して、大きい田んぼのみコンバインで収穫しました。
今まで家族総出で6日間で刈り取ったのとほぼ同量の稲を、わずか1日で刈り取り、しかも身体が楽!
稲扱き、わら切りまで終わっているので、その後の作業をしなくていい。
体感で、20倍効率的でした。
米の味は新米の時期は余り変わらないけれど、5月以降の味の劣化が天日干しよりも進んでしまうという欠点がありました。
ところが、一昨年、中古のコンバインは2年目にして中核部分が壊れてしまい、かなりを天日干しにすることになってしまいました。その経験があったので、昨年は新しいコンバインを購入するか悩みましたが、子どもたちの協力のもと、のべ120時間をかけて、全て天日干しにしました。
そして、教員を退職したので、今年はさらに大きな2枚の田んぼを引き受け、耕作面積が1.5倍になりました。 -
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トラブルの発生
- 今年の田植えは、ほとんど1人で進めていましたが、手伝いに来てもらった日に、乗用田植機が壊れて植えることができなくなってしまいました。
急遽、小さい田んぼ専用にしていた、手押しタイプの田植機で植えたものの、調子が悪く、植え残しだらけになっていました。
結果的に、あと植えという手植えを時間をかけて行うことになってしまいました。
20年以上前の機械ですから、来年は新しい機械を買わなければなりません。
トラクターも古いタイプで機能が低く、寿命が近づいているため、買換える必要があります。 -
保冷庫の買い足し
- 玄米を保存するためには、保冷庫が必要です。しかし、こちらも壊れてしまい、修理を依頼しても、部品がなくて直せませんでした。
仕方なく小型の保冷庫を購入しましたが、14袋しか入らないため、3月までにほとんど米を売り切っておかなければなりませんでした。
夏場の暑い時期に美味しい米を提供するためには、大型の保冷庫が必需品です。
より多くの支援者に夏でも美味しい米を提供するために、保冷庫の買い足しが必要です -
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中山間地域の米作りの課題
- 米農家の平均年齢は70歳を超えました。
息子たちは、手伝うことはあっても、完全に受け継ごうという人はほとんどいません。
それは、大変な労力をかけなければ稲作はできないのに、肥料や資材、機械の修理などで、人件費を出さなくても赤字になってしまうことがあることを実感しているからです。
退職して収入が不安定な私に、銀行やJAは融資してくれませんし、補助金も地域の農業法人または若い人しか受けられません。
そのため、地域の先輩方は、機械を買い代えるよりもやめる選択をしています。子どもにも引き継ごうとしません。
耕作放棄地ややめていった田んぼを地域の農業法人が耕作すればいいと言われますが、よほど条件がいい田んぼでなければ採算があいません。それが中山間地域の実情です。